マムNEWS 平成24年度版 第5号をお届けします。
九月に入り厳しかった残暑も和らいできたようです。
マムのメンバーも元気に通所しています。
それでは、マムの近況をご報告いたします。
○福祉作業所フェスタ(8月24日)& 『星風陶器市』(8月30日)
三鷹市民共働センターで開催された福祉作業所フェスタに初参加しました。参加団体数はマムを含め13団体でした。
他団体は微生物農法の野菜やパン、クッキー、ジャム、陶芸品、アクセサリ、パステルアートなどを出店していました。
マムからは陶芸品、紙漉き品、木製品のトールペイント、針金装飾を施した陶芸品などを出展しました。トールペイントの犬の置物や、月と星のカスタネット、石鹸や陶器が売れ、気になる売上は約9千円となりました。購入してくださった方々、ありがとうございました。
パステルアートの体験コーナーもあり、マムメンバーも童心に帰ったように熱心に作成していました。
星風陶器市~
30日の午後1時から2時半迄という短い時間でしたが星と風のカフェ
の店頭をお借りしてPRを兼ねてマムオリジナルの陶器の販売をしました。
メンバーが売り子になって街行く人達にチラシを配りをしました。
○長谷川メッセージ(8月27日)
長谷川病院のアルコール病棟に2ヵ月に一度のマムのメッセージに行きました。
スタッフ一名とメンバー三名、で長谷川病院に向かいました。
病棟で長谷川の患者さんが迎えてくれました。数年前自分も精神病院に入院していましたから
懐かしいような不思議な気持ちでした。
スタッフの司会でメッセージが始まりました。最初にメンバーの酒歴発表です。患者さんも真剣に耳を傾けて下さいましたが、普段出ない話で自分も聞き入ってしまいました。
その他にマムのPRも。マムにはアルコール依存症と闘っている仲間がいる事、回復に向けて
チームに分かれて作業をしている事、(陶芸、木工、紙漉き、パソコン、糸巻、絵手紙、園芸)
マムのおいしいお昼ごはんの話もしました。マムは現在定員一杯ですが、患者さんの中から
新しいメンバーが繋がってくれればと思いながら、帰ってまいりました。
○私の禁酒(T、Tさん)
鬱で自殺未遂を繰り返し酒に逃げた生活に終止符を打つ為に井之頭病院に入院しました。
病院に入院、まして精神病院に入院するなんて初めての経験で家族に申し訳ない気持ち
でいっぱいでした。
退院後は、手に職のない自分にはアルバイトさえ採用してくれるところはなく
再就職に焦り、気が付くと二年が無駄に過ぎていました。
主治医の勧めでマムに来て一年半。ハローワークの勧めもあり生活保護にも繋がりました。大勢の人にお世話になってここまで辿りつきました。
マムではゆっくりと時間が流れています。自殺念慮も収まってきました。飲まない仲間と一緒に断酒を続けていきたいと思います。
これから就職に向けてステップアップしていきたいと思っている今日この頃です。
○グループ紹介(紙漉きチーム)
牛乳パックを使っての紙漉きは多くの作業所・教育施設などで行われています。マムでは良質な
作品を目指し次の方法にて制作しております。
① 牛乳パックを煮詰めます。表・裏面のフィルムを除いた白い紙の部分が原料になります。
② 原料をシュレッダーで細かくし、水を加えミキサーにて原液を作ります。
③ 自作の用具(水抜き板、金網、型枠等)にて紙を漉きます。この工程は仕上がりに大きく
影響しますので経験を要します。
④ 漉いた紙をアクリル板に張り付け乾燥させて完成です。
⑤ 和紙や色彩紙を混入し用途に合わせた葉書、名刺、各種カード等の製品を作っています。
⑥ 作業所によっては原料作りにカクハン機を使用したり、プレス機にて圧縮仕上げを行って
いる様ですが、私共も製品によっては仕上げにアイロンを用いる事もあります。
一日に使用される牛乳パックの原木は高さ8m直径16㎝の立木6000本分の良質なバージン
パルプで多くは再生されていると思いますが、そのほんの一部の紙漉きは自分の手で、
新しい紙に生まれ返らせる喜びがあります。
編集後記
パソコンの操作にも徐々に慣れてきました。
これからは、レクリエーション等の記事を始め、タイムリーな記事を掲載していく予定です。